タイに移住してから、かれこれ8カ月が経ちますが、先日初めてイミグレーションで90日レポートの申請をしてきました。
始めはすんなり手続きが終わるだろうと思っていたのですが、予想に反してとんでもなく大変で結果的に2日連続でイミグレに通い、なおかつ罰金まで払う羽目になりました。
トラブルの原因は私達の認識不足ではあったのですが、いま住んでいるサービスアパートメントでのTM30の手続きを「最初に入居する際に一度だけ行なえば良い」と思っていたことです。
今回の私達の失敗談を詳しく記載しますので、今後、申請される方のお役に立てれば幸いです。
なお、本記事は2024年9月現在のものですが、この手続き方法など変更になることも多いので最新のものをご確認ください。
バンコク・イミグレーションオフィスへのアクセス(電車の場合)
バンコク・イミグレーションオフィスはドンムアン空港の近くにあり、BTSスクンビットラインとピンクラインを利用すれば、すべて電車でアクセス可能です。
以下は日本人が多く住む、BTSのPhrom Phong(プロンポン)駅からの詳細ルートです。
- プロンポン駅からの電車ルート
- BTSスクンビットラインでWat Phra Sri Mahathat駅へ
まず、Phrom Phong駅(E5)からBTSスクンビットラインに乗り、Wat Phra Sri Mahathat駅(N17)まで移動します。所要時間は約43分、全21駅です。 - ピンクラインに乗り換え
Wat Phra Sri Mahathat駅でBTSを降り、ピンクラインに乗り換えてGovernment Complex駅まで向かいます。4駅で、所要時間は約13分です。 - Government Complex駅からイミグレーションオフィスへ
Government Complex駅に到着後、改札を出て4番出口方面の階段を下りてください。そこから裁判所方面に歩き、右手に曲がると、無料の白いシャトルバスが運行しています。
このシャトルバスに乗り、Building Bで降りると、イミグレーションのある建物に到着します。
- BTSスクンビットラインでWat Phra Sri Mahathat駅へ
- 全体の所要時間
プロンポン駅からイミグレーションオフィスまで、BTSスクンビットラインとピンクラインを利用した場合、合計で約1時間半近くかかります。
すべて電車でアクセスできるため、交通渋滞を避けられ、非常に便利です。
ちなみにイミグレーションは、いくつもの政府機関が集まっている建物の中にあって、その中にはフードコートやカフェなども充実しているので、ランチや待ち時間には困りませんでした。
また広い建物内はナイトマーケット級の屋台がでているので楽しかったです。
TM30とは?
TM30とは、外国人がタイ国内でどこに住んでいるかをタイ政府に知らせるための手続きです。
通常、私たちが住んでいるようなサービスアパートメントでは、チェックインや入居時にフロントでパスポートを提出しますが、その場所の管理人やオーナーが外国人がタイに入国した日が分かるパスポート上のスタンプを必ず顔写真のページと共にコピーをしています。
施設側はその情報を基に24時間以内に専用のサイトに登録をしているそうです。
実は私は6月にベトナムに旅行をしているのですが、タイに帰国した際に現在の住まいのフロントデスクで再度、パスポートの提示をせずに生活していたため、結果として大変な思いをすることに…。
イミグレでの90日レポート申請方法
イミグレに到着したら、Informationと記載のある受付で90日レポート提出用の用紙TM47をもらい、必要事項を記入します。
記入が終わったら、受付奥のカウンターに行き記入したTM47を見せると該当セクションの受付票(Aカウンター)をくれるのでAと書かれたカウンターに行き順番を待ちましょう!
その受付票にあるQRコードを読み込むと「あと何人待ちか」が分かる仕組みになっているので、かなり待ちそうな場合は一旦その場を離れても全く問題ありません。
私たちの場合は10:20に受付をしましたが、その時点で既に126人待ちで結果的に午前中には間に合わず、13:00~の手続きとなりました。
ここはお役所なので12:00になるとイミグレ内にいる人々は一斉に退去しなければならず、13:00に再度戻ってくるようにアナウンスがされます。
天井の電気も一部消え、その切り替えの早さには驚きました。
informationカウンター横にあるプロセスの案内。
書類を現地で記載する際にテーブルの用意が非常に少なく、「用箋挟(クリップボード)」があると非常に便利だと思いました。
初日の申請結果は?
私たちは事前情報通り上記必要書類を窓口に提出したのですが、担当官からは何の説明もなく「B4カウンターに行くこと」とコメントを書かれ返却されました。
手続きを見ていた限りでは、パスポート上の最新タイ入国日のスタンプとPC上の何らかの情報とを見比べていた様子でしたが、申請却下の理由は一切説明が無く、ただタイ語でコメントを書いた申請書類を突っ返されただけでした。
私たちも食い下がり説明を求めましたが、ただ「B4窓口へ行け」の一点張りでこれには閉口しました。
そこでしょうがなく指示されたB4窓口へ行き書類を見せると、以下の書類を追加で持ってくるように指示がありました。
ここでも何でダメだったのかの説明を求めたのですが、「担当官がその指示をしたのだから分からない」的な意味不明な回答が返ってくるだけでした。
翌日の申請では
昨日、追加依頼のあった書類と合わせて再度B4窓口に行くと持って来た書類を確認後、今度はBカウンターの受付票を渡されました。
順番が来たので書類を提出したのですが、しばらくして担当官から「最新のTM30が提出されていない」と言われたのですが、私たちには何のことか分からなかったため、現在の住居の「サービスアパートの責任者」と電話で直接話してもらえるように依頼。
結果的に分かったことは「私たちのパスポート上には6月末にタイ入国したスタンプ(ベトナムから帰国時の)があったのですが、その際のTM30の申請が施設側からされていないので、一人当たり800バーツの罰金を払え」とのことでした。
たしかに指摘の通り、ベトナムからの帰国時にサービスアパート側に何の報告もしていなかったので私たちの知識不足でした。
こればっかりはしょうがないので、その場で最新のTM30の申請を夫の名前で行った上で、言われた通りの罰金二人分1,600バーツを収めました。
その後、再度Aカウンターに行き最終的に申請OKとなり一連の手続きを終えることができました。
冷たい対応に落胆…
タイのイミグレーションは、日本の役所とは大きく異なります。
イミグレ内での申請毎の必要書類の説明やスタッフからは親切な案内がなく、何をどうすれば良いのか自分で考えなければなりません。
窓口で対応してくれたオフィサーたちは冷たく、まるで「はい次の人、どうぞ」というまるでロボットのような感じでした。
何度も聞き返しても説明がなく、特に住居の契約書がなぜ必要なのか、理由を教えてくれることもありませんでした。
この無機質な対応には少し心が折れました。
さらにコニュニケーションで困難だったのが、コロナ対策のために設置された分厚いアクリル板です。
机から上に30センチほどの隙間しかなく、オフィサーはマスクを着けているため、英語でのやり取りが非常に困難でした。
何度も「もう一度言ってください」と繰り返し、疲労感が募るばかりでした。
今回の教訓
今回の一件で学んだのは、タイのイミグレーションでの手続きは事前の確認が何よりも重要だということです。
もしTM30の手続きをしっかり行っていれば、今回のように煩雑な手続きや罰金などは科されなかったと思います。
国外から帰国した際は、必ずフロントにパスポートを提示し、住居の登録を確認することも忘れてはいけません。
ほんの些細なミスが、後々大きなトラブルに発展することがあります。
まとめ
次回の90日レポートは、事前にすべての手続きを確認し、スムーズに済ませたいと思います。
なお、2回目以降の申請は(タイに入国してから180日継続して滞在する場合)、オンライン手続きの活用ができます。
必要書類の準備をしっかり行い、今回の教訓を活かして次に備えるつもりです。
タイでの生活にはまだまだ慣れが必要ですが、少しずつうまくやっていけるよう努力したいと思います。
TM30については、不動産屋さんから一言でも教えてもらえたらよかったなと思います。
サービスアパートメントでも気をつけてね程度の説明があれば助かったのですが、そこまでの義務のないでしょうし、まぁ仕方ないですね。
ただ、一部の不動産屋さんのサイトには、この情報が載っているところもありました。
同じサービスアパートメントに住んでいる方でも、まだタイに来たばかりの人は知らない方もいました。
今さら愚痴っても仕方ないですが、同じような経験をされている方の参考になれば嬉しいです。
また、何か情報があればぜひコメントでお寄せくださいね!
日本に一時帰国や近隣の外国に旅行の際は、必ずフロントでパスポートの提示をお忘れなく!!
コメント
コメント一覧 (4件)
タイ出国後に再入国した場合、タイ国内の住所に変更がなければ、従前のTM30を使い回せるのですが、同じサービスアパートメント内で部屋番号の変更とかされましたか?
コメントありがとうございます。
私たちがサービスアパートメントからもらったTM30には特に部屋番号は記載されていなかったので、やはり単純に最新の入国日の情報が登録されていなかったことが原因ではないかと感じております。
通りすがりです。
記事を拝読させて頂きました。
90日レポでご苦労されましたね。実は、TM30は絶対ではないのですよ。
担当官によって持ってこい、いらないが決まります。
私は20年タイにいますが、1度だけ意地悪されました。
普段はTM30は提出したことなかったですが、インパクト時代(チェンワタナーにシステムが戻る前)普段通り90日に行きましたが、担当官がTM30が必要だと言いました。
私は普段言われてないよ、って言ったら、じゃぁダメ、次の人~みたいな。
しょうがないから、次の日TM30を持っていったら、いらないと。
なぬ?昨日は必要って言われたよ、って。
そうしたらその担当官は、たぶん勘違いだよ、で終わりました。
本当に殺〇が芽生えた瞬間でしたね。
以降、今まで一度もTM30ないから駄目はないですね。
あっ、因みにB-Visaも似たようなもんですよ。
大体5回行って、やっと受け付けつけてくれる、みたいな。
本当に〇ホな公務員しかいない国です。プライドだけ無駄に高い連中なんで仕方が無いです。逆らっても意地悪されて時間の無駄ですから。気持ちよくさせてVisaでも90日でも貰ったもん勝ちです。
コメントありがとうございます。
なるほど、そうなんですね~。今回の件は様々なケースがあることがよくわかりました。今回は私たちは運が悪かっただけなんですね(泣