こんにちは!
バンコクにプチ移住中のプル子です✨
先日、バンコクで人生初のインフルエンザにかかってしまいました。
ある朝、なんだか咳が出て「ちょっとおかしいな…」と思っていたら、午前中には体が熱っぽくなり、熱を測るとまさかの高熱!
そこからあれよあれよと体調が悪化し、今まで経験したことのないほど長くて辛い夜を過ごしました。
翌朝、あまりの体調の悪さに、医者にかかりましたが、人生初の入院をすすめられるほどでした!
今回はそんなバンコクでのインフルエンザの入院体験記をお届けします。
病院に行くことを決意 – まずはクレジットカードの受付センターへ電話連絡
まずはタイにある、クレジットカード会社の事故受付センターに日本語で連絡。(24時間対応可)
現地で持っている携帯からフリーコールが可能で、希望すれば折り返しもしてくれます。
現状の病状を伝え、保険会社から保険適応の承認が降りた後、希望の病院を伝えると保険会社が病院に支払い保証書を送付してくれるため、キャッシュレスでの受診が可能になります。
保険会社からは一旦折り返しの電話となりますが、15分後にはもう承認の連絡がありました。
(※お持ちの保険によって対応方法が異なると思いますので、各自でご確認くださいね)
希望してお世話になりましたのは、サミティベート病院スクンビットでした。
病院に到着 – 日本人専用デスクで受付
日本人向けのサービスが充実していることでも有名な病院で、バンコク中心部、日本人が最も多く在住するスクムビット通りソイ49にあります。
サミティベート病院では、「日本人専用デスク」で日本語での受付が可能です。(7時から20時まで対応)
受付ではパスポート原本を提示し、事前に保険会社からのメールが届いているかを確認してもらいます。
症状などの情報を伝えると、日本人デスクのスタッフが適切な診療科に繋いでくれるので、初めての利用でも安心です。
病院の入口では、高熱でフラフラな私の様子を見た係の方がすぐに車イスを用意してくださり、丁寧に対応してくれました。
普段は遠く感じない日本人デスクも、この日は体調が悪くてたどり着くまでがとても大変に感じたので、サポートのおかげで本当に助かりました!
日本語が通じる病院があることのありがたさを実感した1日でした。
内科を受診
内科の待合所に行きしばらくするとナースがきて、血圧・酸素濃度・体温を測定。
この時の私は椅子に座ってられないほどの高熱と咳で辛かったので、すぐにでも診ていただきたかったです。
そして、やっと優しいタイ人の男性医師に診察してもらうことができました!
日本語の通訳の方もつきます。
(朝一番で行きましたが、医師に会えるまでは約1時間ほどかかりました)
医師は私の様子からすぐに、鼻の奥に長い棒を入れてのインフルエンザ&コロナ検査を実施!
検査結果が出るまでには約4時間かかるとのこと。
タイでは日本より結果が出るのがかなり遅いのが意外でした。
咳がひどかったため、肺のレントゲンも実施。
その後、医師から点滴で様子を診ながら入院の提案があり、それを受け入れ、入院が決まりました。
その時の私はコロナだったらどうしようと頭をよぎることもあり、誰に会っていたかなど記憶を巡らせていました。
ホテルのような病室
病室は全て個室。本館4階の病室は天井も高く広々とした空間で50㎡ほど。お部屋はクローゼットやソファがついていて、まるでホテルのような快適さでした。大きな冷蔵庫に電子レンジ、カトラリー、困ったことはありませんでした。
患者さんがゆっくりと休息を取れるよう、広々とた造りとなっていると噂では聞いていましたが、なかなかのものでした!

現在、本館の3階フロアは大規模な工事中で、9時から17時まではドリルの音などがかなり響いていました。
私も残念ながらこちらの病棟にアサインされてしまったのですが、工事中の病棟は通常料金から3割引のディスカウントが適用されるとのこと。
また、空きがあれば希望すれば他の病棟に移動も可能だと説明がありました。
翌日には空きが出たとのことで、日本人病棟の改装されたばかりの新しいお部屋に移動することができました。
新しいお部屋は最初の病室より若干コンパクトでしたが、その分移動がしやすく、私にはちょうど良い広さに感じました。

テレビはスマートテレビの対応となっており、YouTube、ネットフリックスも可能でテレビのチャンネルも多かったです。
ここ数年、看病することも何度かありましたが、日本との違いに驚きました。

もし長期入院する場合は、外が見えるお部屋を希望することも可能だそうです。
タイらしいサービス精神あふれる対応が印象的でした。私は部屋の不具合もあって、結果的に3つの部屋を体験することに。それぞれのビューがかなり異なり、印象に残りました。1つ目は大通りに面した部屋で、意外にも騒音は気にならず、南国らしいマンションの景色が良い気分転換に。2つ目は隣の建物の壁しか見えない部屋で、少し閉塞感がありましたが、新しいお部屋の快適さが救いでした。

アメニティ
ホテルのようにすべての物が用意されています。
私は冷え性なのでパジャマをいつも心配してしまいますが、こちらの病院の場合は上下別の検査着のような比較的厚地のものでした。
こちらで検査を行う場合、よく茶色の上下別のタイプですが、入院の場合はグリーンの少し生地の厚いものでしたので寒さを感じず快適に過ごすことができました。
日本の病室のようにタオル類は自身で持っていくなどという心配は一切なしでバスタオルも何枚も用意がありました。

キッチン用品の細かいものまであり、便利そのものでした。
日本人病棟の病室に移動すると日本の湯飲みに緑茶のティーバッグ(おーいお茶)の用意までありました。

検査の結果
お昼を過ぎた頃、検査結果が分かり、主治医が病室まで知らせに来てくれました。結果は『インフルエンザA型』
人生初のインフルエンザに震えましたが、コロナではなかったことにホッとしました。
ちなみにインフルエンザにはA型とB型があり、B型は下痢や嘔吐などの胃腸症状が出やすく、より厄介だそうです。
タイでは今はインフルエンザの季節ではないとのことですが、こちらの病院では1日あたり約0.8人ほどの割合で患者さんが訪れると先生が教えてくれました。
薬と治療内容
タミフルを朝と夜の食事後に1錠ずつ。解熱剤、咳止めは入院中はずっと服用。常時、点滴を投与。
点滴は左手の甲の血管にポートを作り、そこから投与されていました。
2泊の入院を終え、退院の際には3日分のタミフル、咳止め、解熱剤が処方されました。
タミフルは最後まで飲み切るよう指示がありましたが、咳止めと解熱剤は症状が改善していたため自宅では使わずに済みました。
また、入院中はずっと寝ていたせいか便が出なかったので、水に溶かすタイプのファイバーをお願いしたところ、ナースが持ってきてくれました。
医師の回診
タイ人の主治医の回診は1日1回でした。
それとは別に、サミティベート病院の広告でよくお見かけする3人の日本人医師がいらっしゃいます。
私の場合はO先生が回診に来てくださり、困ったことはないか気遣ってくださいました。
日本人医師の回診は、滞在中に1回、退院前にももう一度来てくださり、合計2回も対応していただきました。
他の科に入院した友人の話では、婦人科の場合は日本人の女性医師が回診に来てくれたそうです。
食事
日本食、西洋、タイ料理のメニューが多岐に用意されており、レストランのようなメニュー。
ネットで外からデリバリーすることも何ら問題がない。時間外はルームサービスのメニューもあり。
ただ、体調が悪くあまり食べることはできませんでした。
ルームサービスのメニューもあり、食事に制限のない方は見るのが楽しいかもしれません。

タイ料理は基本、おかゆやヌードルなどが多かった印象です。

何かを食べては駄目だという指示はなかったので好きなものをオーダーできましたが、欲望と現実は異なり、実際に目の前にすると具合の悪さから、あまり食べれなかったです。
夕食は18時、朝食は7時、昼食は12時半くらいに係りの方が病室まで届けてくれました。
初日の夕食はお腹が空いていなかったので19時にできないかとリクエストしたこともありますが、可能でした。(厨房は20時までしかやっていないので、19時くらいが最終だと言われました)
初日は日本食にしてみました。
豆腐ハンバーグと柔らかく炊いたご飯、お味噌汁、副菜とフルーツです。
パパイヤがあるのが南国らしい!

ある日のタイ料理のヌードルのランチ。
この日はフルーツしか食べられませんで、グリーンのものはグアバです。

ある日のウエスタンフードで、メインは柔らかいお魚、そしてシーザーサラダ。
デザートはミニシュークリームでした。

ネットなどでデリバリーオーダーした場合は、品物がナースステーションに届くので、それをナースが持ってきてくれるようです。
ナースの対応
夜の様子
夜間も約3時間ごとに体調を確認し、夜間は柔らかい照明で対応してくれる心遣いが嬉しかったです。 朝はシャワーや体を拭くサービスも提案してくれました。
ナースが約3時間毎に血圧、酸素濃度、熱を測りに来てくれました。
夜中や朝方はいきなり天井のライトをつけるのではなく、ベッドの横にあるクローゼットの照明を上手に用い(クローゼットを開けると自動的にライトがつくので)、柔らかい照明で、やさしい口調で仕事を始めてくださいました。
水分を多くとることで熱を下げたかったのでトイレに何度も行きました。
点滴に繋がれているのでいつものようにウロチョロできないのですが、電源を外すとトイレに行けることも説明でわかりましたので、安心しました。

朝の様子
朝食が終わるとナースが自身でシャワーをするか、体を拭きましょうかと聞いてくれました。
大病人ではないので、まさか体を拭いてくれるなんて思ってもみませんでした。
ありがたいことです。
ナースが2名体制で毎日、シーツと枕カバーをサッと交換してくれました。
部屋は清掃の方が毎朝、全てのエリアをきれいに掃除し、水の補充やタオル、アメニティ、病院のパジャマをセットしてくれます。
シャワーは天井にレインシャワーの設置までありホテルのようでした。

(シャワーを使うと、なぜかトイレのほうまで水が流れてしまい、タオルで拭くことに…。ここは改善の余地があると感じました。)
快方へ – 退院
3日目には平熱に戻りました。
集中治療とはこういうものだというのがよくわかった気持ちがします。
主治医の指示で15時まで問題なければ退院してよいとのことで、あまりの病室の心地よさに少し寂しさを感じました。
最後の主治医の回診の際は顔色が良くなった私にもう通訳さんなしで英語でどんどん話しかけてくれ、嬉しかったです。
希望すれば何日でもいてOKな雰囲気だったのが驚きでもありました。
医療はサービス、こんな姿勢がこの病院にはあります。
清算 – 実際の入院費とクレカの保険について
最終日の午後、キャッシャーの方が病室まで来てくれました。
最終的にかかった費用は2泊3日分で約6万バーツ(約27万円)でしたが、今回はクレジットカード会社の海外旅行傷害保険を適用したため、支払いはキャッシュレスで0円でした。
私のクレジットカードの保険適用条件として、時刻表のある公共交通機関を利用することが求められていました。
そのため、今回は日本を出発当日に自宅の最寄り駅からVISAタッチで電車を利用することで、保険適用になるよう予め準備をしておりました。
空港まで行く成田エクスプレスやリムジンバスなどの公共交通機関も対象となります。
自宅から空港までタクシーを利用する場合は時刻表がないので適用外になるのでは?と思いますが、空港まで行くので対象となります。
海外旅行傷害保険の適用条件はカード会社によって異なるため、事前にしっかり確認しておくことが大切ですね。
ちなみに私のようなロングステイで海外に来ている場合、クレジットカードを複数枚使うことで長期間保険が適用になるようにしています。疾病治療費用は1疾病当たり200~300万円程度なのでタイでは足りますが、米国など大病した場合は無理。保険金額の範囲内で、病気や事故の日から180日以内に治療のために現実に支出した次の費用を支払ってくれます。交通費に関しても後日請求することが可能。
まとめ
人生初のインフルエンザと入院はとても辛い経験でしたが、バンコクの医療レベルの高さや病院スタッフの優しさに支えられました。
ひとつだけ、インフルの検査は日本だと15分程度で分かると思いますし、バンコクは日本よりも予約システムなどの面などで上に感じることも多かったので、これに関してはずいぶんと時間がかかるのだなと感じました。
のちに主治医のプロフィールを病院のアプリから拝見しましたが、ベテランのとてもよい医師に診てもらえたようです。
とても穏やかで落ち着きのある、ザ・ドクターといった風貌で問診に来てくださると思わず正座をして姿勢を正したくなるような医師でした。
退院するときは病院オリジナルのバームをいただきました(よくタイにあるスーッとするあのクリームです)
それと同時に病院のレビューも求められました!
これからタイで暮らす方や旅行中の体調不良に備えて、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです!
健康第一でお過ごしください✨

コメント
コメント一覧 (2件)
入院! 大変でしたね 無事の退院何よりでした
おーじろー様、いつも応援をありがとうございます!
はい、本当に大変でしたが続きがありますのでそちらもお楽しみいただけます。
睡眠、食事に気を付けながら早く回復したいと願っております!