タイの医療で心配はございませんか?
実は先日、足の指をケガしたので、滞在先のバンコク中心部にある『サミティベート病院スクンビット』に行ってきましたが、バンコクに移住しても日本語可能な立派な手厚い病院がバンコクにありますので、安心して滞在ができることがわかりました。
最初に受診をしたのは整形外科でしたが、処方された薬が合わなかったのか発疹がでてしまい、翌日にアレルギー科も受診しましたので、珍しいその体験記を残します。
本記事はクレジットカードに付帯されている海外旅行傷害保険を適用し、病院を受診した方法やその様子についてわかる内容となっていますので是非読んでみてください。
足の指をケガをした経緯
タイのマンションでは網戸が付いているほうが珍しいのですが我が家にはそれがあり、ありがたく思っていました。
先日、部屋の移動をしたのですが、ある日の朝、網戸を開けた際に網戸ごとストーンとはずれ落下し私の親指に激突!
きちんと設置はされていると思っていたのですが、実は上手くハマっていない状態で使っていたのかもしれません。
他の海外でもそうですが、日本のような素晴らしい建付けを求めてもなかなかそうはいかないのですね(泣
激突した直後はしばらく痛くてその場で固まっていました。
足の指を氷で冷やしたり、薬を塗りその場をしのいでいましたが、その後は痛くなるばかりで夕方以降はズキズキの度合いや親指が内出血で変色し腫れても来たので、病院を受診することを決心!
クレジットカード会社に電話
私が持っているクレジットカードの提携保険会社は損保ジャパンでした。
事前に海外での緊急連絡先を調べておいたので、タイの専用の電話番号にかけると日本語が堪能な外国人の方が対応してくれました。
私の希望はサミティベート病院スクンビットで受診、キャッシュレス清算、そして直ぐに診てもらいたいということでした。
保険会社はまず、付帯保険の対象となる事案かどうかを調査するため、以下の質問をしてきました。
・日本出国前後に補償対象となるカード決済を行っているか?(日時、内容、金額)
・日本を出国した日付
・ケガした際の詳細な状況
上記事項をヒアリングされた後、クレジットカード会社に決済の有無を確認するため、いったん電話を切り折り返し連絡するとのことでした。
再度こちらに保険会社から電話が来たのは約10分後。「補償OK」との結果で、病院で料金の支払いが発生しないキャッシュレス対応ができる病院がいくつかありましたが、私はサミティベート病院を希望。(他にはバンコク病院など)
保険はケガ・障害の補償が適用され、怪我をした日から180日間は通院費用を補償してくれることに。
ありがたいです!
病院を予約
私はサミティベート病院の日本人窓口のデスクに電話をし、現在の病状を伝えました。
18時くらいに病院に電話をしましたが、日本語対応は20時までとのことでしたので助かりました。(病院自体は24時間年中無休!夜間も安心で凄いですね)
これからすぐ行きますと伝え、タクシーで移動しました。
病院までのタクシーなどの交通費もクレジットカード会社を通じて帰国後に清算することが可能です。
病院までのアクセス
バンコク中心部、日本人が最も多く在住するスクムビット通りソイ49にサミティベート病院スクムビットがあります。
プロンポン駅またはトンロー駅からですとシーローやタクシーが便利ですが、両駅から1.5kmほどですが歩道がないため徒歩でのお越しはオススメしません。
エンポリアム(プロンポン駅接続のデパート)間をシャトルバス(無料送迎バン)が運行しています。
病院の車寄せに到着するとスタッフの方が私が足をケガして不自由なことを察し、車イスにすぐ乗せてくれました。
この病院には『日本人デスク』が別途設けられており、ここでは日本語のできるタイ人スタッフや日本人の方が事務手続きを対応してくださいます。
ここで必要となるのはパスポートでした。
ちなみに病院到着⇒日本語対応デスク⇒整形外科⇒レントゲン室などの移動には、必ず車イスを押してくれる専門の担当者(看護師さんではない)が付いてくれるのは凄いサービス?だと思いました。
実はサミティベート病院はこちらにプチ移住した最初の頃に近くの見学も兼ねて少し覗いたことがあったので、初めてではありませんでした。
そのため初めてではない安心感といいますか、雰囲気も見れていたので良かったと感じました。
ちなみにこちらは昼間の写真ですが、南国らしいパティオに惹かれて撮影したものです。
整形外科を受診
整形外科はスポーツ外科と一緒になっており、そのような外来もあるのだと感心しました。
到着すると看護師さんが血圧、酸素濃度などを測定してくださり、レントゲン撮影の前に担当医師が私の足を待合所で様子をみてくださいました。
レントゲン室まで移動して何枚か撮影したのちに、今度は診察室に呼ばれました。
結果は骨折しておらず、今のところヒビもなさそうだが1週間経っても痛ければ、もう一度レントゲンを撮影してヒビが発見されることもあるとのことで「今回は塗り薬と飲み薬を処方します」となりました。
日本語の通訳をお願いしましたが、夜のためかスタッフの方が不在だったため、電話でスピーカー通話で医師、私との通訳さんとの3者会話の対応となりました。
基本的に医師は英語対応が可能とのことでしたが、医療用語は難しいのでお願いしてよかったと思います。
受診が終わると会計係の場所まで車イスで運んでくれて、無事にキャッシュレス対応が可能で、真横にあるファーマシーのカウンターで処方薬を薬剤師さんから受け取り、帰宅することができました。
翌日に再度受診
ケガをした当日の夜に服用した内服薬が合わなかったのか、朝方に腕と背中が猛烈にかゆくて目が覚めました。
翌日、病院の日本語デスクに電話して事情を話すと、看護師に病状を相談してくれ、アレルギー科を受診し、念のためもう一度整形外科にも受診をするようにとのことで、予約を取ることになりました。
今回もキャッシュレス清算をするには事前に保険会社に連絡をする必要があるとのことで、電話を切った後に連絡し、病院に向かいました。
アレルギー科
内科の中にアレルギー科はありました。
今回は検査室の中で血液、酸素濃度の測定、今回は検温もありました。検査室の中に身長体重計がありましたので、タイに来てから体重が計測できていなかったので、お願いしたら快く使わせて頂けありがたかったです。
しばらくすると診察で呼ばれました。医師は50代くらの穏やかで優しいドクターでした。
処方されたお薬はタイではいたって普通の鎮痛剤と貼れ止めの内服薬のようでしたが、過去に日本で薬のアレルギーになったことはありませんでした。
こういう時に限って、日本で飲んでいる鎮痛剤の名前が思い出せず、日本からお薬手帳を念のためタイにも持っていくべきだと反省しました。
すぐにロキソニンだと思い出せましたが、同じ薬でもロキソニンはタイでは名前が異なるようです。
なぜかドクターは三共製薬のロキソニンの盾のようなものを机に置いてあり、これはタイでは名前が違うんだよねー、となんてそんな話をまた再度してくださいました。
発疹の様子をライトで照らしながら確認の他、目、喉、鼻の中、呼吸、花粉症の有無、食品アレルギーなど多岐にわたる診察ののち、ドクターが下した診断は感染症のアレルギーではなく、やはり昨日の内服薬によるアレルギー反応だと診断され、服用がストップとなりました。
アレルギー科からは肌のかゆみのある個所について、クリームの塗り薬も処方されました。
美容院でカラーしたかったので質問しましたが、発疹が治ってからとのこと。
日焼け止めクリームについてもパラベンなどの保存料が入っていないものだったら大丈夫とのことでした。
ドクターは聴診器を当てる際に「吸ってー、吐いてー」だけ、なぜか日本語で面白かったですし、首の様子を見た際には私の甲状腺が腫れているのをみて、日本で何か診察しているのかとそんなことまで聞いてくださり、信用のおける医師だと思いました。
再度、整形外科へ
整形外科では昨日の塗り薬もアレルギー反応に関係するかもしれないとのことで、内服薬合わせ、全て内容が昨日と変更となりました。内服薬は返却となりました。
清算
同じフロアの清算カウンターがあり、最初に渡された自分の受診表の用紙にQRコードが印刷されていますので、それを専用のマシンにかざすと、順番待ちのキューの紙が出てきます。
清算カウンターの上に画面があるので、そこで自分の番号(キュー)が表示されたらカウンターに行き清算し、真横にあるファーマシーのカウンターにそのまま並び、お薬をもらって終了です。
お薬が入っていたビニールのパウチ袋にはシールが付いていて、日本語で処方の記載がありました。
外国人の方も多く受診されていて、シールの印刷は自国の言葉かどうかはわかりませんが、英語等で対応されていると思います。
また薬剤師さんも簡単な英語対応が可能でしたので助かりました。
病院内の雰囲気
1Fにはスタバ、おもちゃ、文房具、書店、セブンイレブン、美容院、カフェレストラン、衣料品屋、両替所、ATMがありました。
種類は多くありませんが、フードコートもあります。
あのスーパーリッチの両替所がありました。
エスカレーターで上がると、受付やそれぞれの診療科があります。
時間帯によってはグランドピアノの演奏がされており、心癒されました。
今回の反省(日本からの持ち物編)
このようなケースも含めて『氷のう(アイシングバッグ)』があると発熱の際にも使え、暑さで眠れない時にも良いと思いました。
こちらで同じようなものを購入するとなると値段は3倍程度するでしょうし、幅を取らないので長期で海外に行かれる方は一つあると便利なので、日本から持ってくると良いと強く反省しました。
病院でも大きな保冷剤を布のパットに入れて使うようなものをもらいましたが、こちらのほうが便利だと感じました。日本に何個かあったので後悔しました。
次は、『お薬手帳』です。医師に聞かれた際に答えられるようにすることや、二度手間が省けると思いましたので、持ってくればよかったと思いました。
まとめ
昨年の話ですが、東大病院の整形外科のドクターにバンコクに行く話をした際に、もしかしたらバンコクは日本と同じかそれ以上の医療を受けられるかもしれないと言われたことがあります。
病院をすべて把握しているわけではありませんが、そんな気がする印象を持ちました。
アプリで予約変更も可能。日本語デスクに電話をすれば私の電話番号から患者名がわかるので、日本のように余計な確認も不要、再診についてもかなり遅い時間の夜の21時台まで受診することが可能です。
今回は付帯保険を利用しましたので、夜の診断は昼間と比べて異なるかなど詳しいことは分かりませんが、とてもありがたいと感じました。
また、こちらの病院のサイトをみると、罹患率1位の大腸がんの大腸内視鏡検査は人工知能AIつき大腸カメラを採用しているそうです。
見つけにくい小ポリープがいくつも見るかるなんてことがあるそうです。
調べてみるとおそらく富士フイルムのものだと思いますが、このような大きな総合病院で気軽に受けられる点は日本とは少し違うのかもしれません。
サイトを見ると健康診断、小児科、診療内科なども充実している様子でした。
最後にシンプルに思ったのが、日本では見ることがなくなったナースハットを看護師さんがされているのが、自分にはとても新鮮に映りました。
タイの美しい看護師さんは天使のようで、皆さん優しい対応で感謝するばかりです。
タイの首都であるバンコクは医療面も心配がなく、一連の流れを見ても日本より進んでいる所もあると思いました。
特にサミティベート病院スクンビットは日本の駐在の方向けにも手厚いサービスをされており人気の病院です。
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